先生からのメッセージ

社会人として立派に活躍できるよう、皆さんの夢を応援し、誠心誠意サポートします!

岩田 健一郎教授・図書館長

Kenichiro Iwata

  • # 好奇心でイメージが広がる
  • # 高校生活を充実

社会人として立派に活躍できるよう、皆さんの夢を応援し、誠心誠意サポートします!

岩田 健一郎教授・図書館長

Kenichiro Iwata

取り組んでいる授業や研究の内容をお教えください。また、専攻分野に対する先生の思いもお聞かせください。

子ども達の発達段階や感性・思考を踏まえて造形活動を援助できる保育者教育を行っています

幼児造形の科目を担当しています。これは、子どもの感性と表現を育てる授業です。子どもは生活体験の中で、五感を通して多くの感性を得ています。そこから、考えることを覚え、好奇心が生まれ、イメージを広げて、行動に移していきます。まず「感じること」が一番大切であり、イメージの広がりが人間の行動の要因になります。また、造形における表現活動は、幼児の遊びの一つであるごっこ遊びのように、材料・用具からイメージを広げたり、逆にイメージをもとに材料・用具を選んだりと、手の動き・感性・思考が一体となった活動のことを指します。生活体験の中の出来事や、モノによって沸き起こった感情や好奇心(感性)は、考えたり、表現(行動)したりすることの動機づけとなります。子どもは、これらの表現行為を通して大きく成長していきます。保育者は、子ども達の発達段階や感性・思考を踏まえて、造形活動を援助しなければなりません。そのために、幼児が体験する「材料を生かす発想から、製作に結びつける」という授業を学生の皆さんにも行っています。

教員としての目線から見た、豊岡短期大学の強みは何ですか?

教員と学生の距離が近いこと、そして、実践的な科目が多いことが本学の強みになっています

本学の特徴は、学生と教員との距離が身近であることです。教員と学生が関わる時間が多いことから、授業時間以外にも多くの事を学生たちに伝えることができますし、一人ひとりの悩みや相談にも真剣に向き合っています。また、専門教科等の学習以外にも「独自科目」があり、社会人に求められる人間力を高めるための授業を行っています。授業を通してキャリアアップやマナー、コミュニケーション力等を学ぶことができ、社会人としての基礎力が身につきます。さらに特別研究では、手作りの劇や身体表現を企画から演出、表現まで、連携した内容で展開する授業があります。こういった、机上の学問にとどまらない実践的な内容を展開する科目が多いことも、本学の強みになっています。

学内で学生と接する上で、心がけていることは何ですか?また、学生との印象に残るエピソードを教えてください。

造形技術の上手・下手ではなく、子ども一人ひとりの心に寄り添える力を身につけてもらえるように心掛けています

造形に対して苦手意識が強い学生もおりますが、例えば、絵が上手いからといって必ずしも良い指導者になれるわけではありません。子ども達が描いたり、作ったりする造形活動のプロセスを理解し、寄り添える力を身につけることが大切です。理論が大切なのはもちろんですが、表現活動を実際に体験することも必要不可欠です。授業では、作品づくりの上手、下手ということは重要ではなく、偶然に混ざった色の変化を楽しんだり、材料・用具に触れ、体を使って描いたり、作ったりする「楽しい表現」を実感してもらえるように取り組んでいます。授業の中で感じたことをベースに学びを深め、子ども達と関わっていく力を身につけていってほしいと考えています。

大学での学びを通して、学生にはどのような人(人格、人間性、考え方・思考、行動など)に成長してほしいと考えていますか。

高い感性と謙虚な気持ち、豊かな人間性と創造力をあわせもった、子ども達から信頼される保育者へ

造形関係の学びは、感性と表現に関わる領域です。まずは、知識以前に五感を通して感じる「感性」を高めることが大切です。感じれば、好奇心やイメージが広がり、行動(表現)へとつながります。学生の皆さんにもそのことを意識しながら、日常生活の中で感じ、考え、何事にも謙虚な気持ちで向き合ってください。そして、豊かな人間性と創造力を身につけて、子ども達から信頼される保育者へと成長してほしいと願っています。

受験を控えたお子さまをもつ、保護者の方へ向けてのメッセージをお願いします。

高校生活の充実と、保育者に必要なアナログ作業を身につけるサポートをぜひお願いいたします

現状の日常生活を充実させることが大切だと考えていますので、まずは、高校生活を一生懸命過ごしてほしいと思います。そして、保育関係は子どもの生活支援が要(かなめ)になっていることから、学習以外の家庭での家事労働、例えば、食事づくりの手伝いや掃除をするように促してあげてほしいと思います。こういった地道な積み重ねが、保育者に必要な心構えを育み、大学に入ってからの学びを深めます。さらに、社会に出てから、保育の現場で子ども達に生活支援を行う、実践力へとつながっていきます。便利な世界になってきましたが、保育者を目指す学生のために、「アナログ」なことが身につけられるよう、保護者の方からサポートしていただけると嬉しく思います。

これから入学してくる受験生に向け、迷いや不安が吹き飛ぶようなエールをお願いします!

社会人として立派に活躍できるよう、皆さんの夢を応援し、誠心誠意サポートします!

保育者を目指す皆さんは、「人のために尽くす」という動機をしっかりと持たれている人です。そういった原点があることはとても素晴らしいことです。常に謙虚な気持ちで「目配り」「気配り」「心配り」を心掛けて行動し、人間(子ども)関係を構築していってください。これらが身につけば、保育者としてだけではなく、社会人として立派に活躍できます。皆さんの夢を応援し、誠心誠意サポートしてまいりますので、一緒に頑張りましょう!

豊岡短期大学の
オープンキャンパス